Editor's Notes    by 管理人
[古いページへ] [新しいページへ] 上のほうが新しい; 下のほうが古い
2000/11/19 T.M. Stevens Official Site

 かつての増尾さんのバンドのメンバーだったベーシスト、T. M. Stevens。彼のサイトを知ったのは今年8月だった。ネット検索で見つけた。それまでは検索してもヒットしなかった。記事内容からみて、開設してされて間もない様子だ。"Official Website" とあり、動く画像のデザインがなかなか凝っている。管理者の名前が Guido Ludwig と明記されており、T.M.と一緒に写っている Guido の写真もあるが、T.M. またはその事務所が Guido に仕事として依頼して制作・編集してもらっているのだろうと思っていた。Discography を見ると、T. M. の共演アルバム一覧に増尾さんのアルバムは1つも載っていない。最近の T.M. のサウンド路線とは異なる増尾さんとの共演アルバムは省略されているのかな?ぐらいに思っていた。

 当方からリンクするにあたって、一応連絡しておかなければと思って、管理者の Guido にメールを出したところ、返事には、リンクを歓迎するという言葉に加えて、増尾さんのアルバムのことが書いてあった。 フランスFunk-U というファンク雑誌の編集者から、T.M. のディスコグラフィーについて、次のような共演アルバムもあるという補足情報が寄せられたという。

>SPACE CADETS (with Bernie Worrell, Kevin Goins, Jesse Rae, Nairobi
Sailcat)
>: Same (Vanguard VSD 79442) 1981
>Yoshiaki MASUO : Sailing Wonder (Electric Bird SKS 8001) 1978
>Yoshiaki MASUO : Sunshine Avenue (Electric Bird SKS 8005) 1979
>Yoshiaki MASUO : God Morning (Electric Bird SKS 8013) 1979
>Yoshiaki MASUO : You and Me (Electric Bird K28P-6043) 1980

 Guido は、それまで増尾さんのアルバムのことを全く知らなかったのだ。彼は、これらを T.M.のディスコグラフィーに追加するつもりで、そのアルバムの箇所から当サイトにリンクしてくれると云ってくれた。T.M.の公式サイトとはいっても、T.M. から詳細なデータをもらっているわけではなかった。そして、Guido はなんと、ドイツに住んでいるのだ。私が日本で増尾さんのサイトをやっているのと似たような境遇なのだとわかり、親しみがわいてしまった。私から、T.M.の共演アルバムとして次のものもあることを知らせた。

Yoshiaki Masuo: Mellow Focus (POLYSTAR, 28P-29) 1982
Yoshiaki Masuo: Masuo Live (Electric Bird SKS 8017) 1980


 T.M. のディスコグラフィーでは、共演アルバムについてもすべてジャケット写真を載せている。上記の増尾さんのアルバムの写真をどこかで入手できないかと Guido が云うので、私が画像データを用意した。いずれは私も増尾さんのディスコグラフィーにリーダー・アルバムの写真を載せようと思っていたので、もうそろそろ実行に移すしかないと観念し、急いで用意したというわけだ。T.M. のディスコグラフィーに増尾さんのアルバム6タイトルが加えられ、そこからこのサイトにリンクが張られた。T.M.のサイトは、9月にMessage Boad も設置されており、そこには日本人からのローマ字による書き込みも見受けられる。

 こうして情報がドイツ、フランス、日本の間で簡単に飛び交うのはまさにネット上ならではのことだ。


2000/11/08 共演アルバムのデータの追加

 増尾さんの来日に向けて、ほかの更新を優先させていたら編集記のほうにまで手がまわらず、書こうと思っていたことがたまってしまった。そして、そのまま名古屋へのコンサート旅行。あわただしかったが、とにかく無事に名古屋に行けてよかった。

 共演アルバムのページの入力を「ひとまず終了」と書いたのに、あとからあとからタイトルを追加することになった。まず、情報源として大いに拠り所にさせていただいている The Sadao Club のディスコグラフィーで、オムニバスとシングル盤のページのデータを見落としていた。いずれも超レア盤。
 * Sadao Watanabe vs. Terumasa Hino (69年録音)
 * "The Essense of Jazz" Series/Pastoral (渡辺貞夫、69年録音、シングル盤)
 * East Wind (渡辺貞夫 他、78年録音の非売品)
これに気付かせてくれたのは、Big Apple Online 主宰のYamagenさんだった。 Yamagen さんご自身も先の2タイトルをご所有とのこと。YamagenさんとThe Sadao Club主宰の関さんに感謝。

 それから、寺下誠さんの『グレート・ハーベスト』。これは、増尾さんがプロデュースされたことはわかっていたが、演奏で参加されているかどうか定かではなかった。それが、参加されていたことがネット検索でわかって、タイトルをディスコグラフィーに追加した(増尾さんがプロデューサーとかエンジニアとしてだけ手掛けられたアルバムについてはあまりに多くて把握しきれないので、それらについてはディスコグラフィーに含めることを最初からギブ・アップしている)。その後、寺下さんのホームページが開設されて、管理人さんと寺下さんご自身からこのアルバムの詳細データを教えていただいた。寺下さん、どうもありがとうございます。

 もう1つは、11th International Jazz Festival 'Ljblljana 70' 。これはネット検索していて Cosmic Sounds London というサイトの Yugoslavian Jazz Discography 内のページにあるのを見つけた。1970年、『モントルー・ジャズ・フェスティバルの渡辺貞夫』が録音されたのと同じ6月に、リュブリャナ(当時ユーゴスラビア連邦内の共和国だったスロヴェニアの首都)で開催された国際ジャズ・フェスティバルでライブ録音されたアルバムだ。11グループによる11曲が収録されており、渡辺貞夫カルテットの演奏は、8曲目の Isotope。増尾さんによると、このフェスティバルは、当時貞夫さんのグループがモントルーに乗り込む前に、ヨーロッパ入りして最初に出演したライブだったそうだ。

 そして最も最近追加したのが、『宵々山コンサート1978』。これは、増尾さんが渡辺貞夫カリフォルニア・シャワー・コンサートのメンバーとして来日中に、京都の宵々山コンサートに飛び入り出演されたときの録音だ。
 お父様である増尾博さんがオールド・ボーイ・オールスターズのメンバーとしてこのコンサートに出演するというので好秋さんも一緒に出向かれたとのこと(ご本人談)。
 このアルバムのことを最初に教えてくださったのは、Sunshine Roadさん。インターネット上のオークションで見つけたとのこと。だけど、Sunshine Roadさんは、その品を落とすことができず、ほかの人に持って行かれてしまったということで、オークションのページに掲載されていた画像をメールで送ってくださった。
 増尾さんは、ご自身がプロデュースされたアルバムなどは、知り合いにあげてしまったりしてほとんど手元に残っていないそうだ。このアルバムの存在をひょっとしてご存知ないかも? と思って話してみたら、お父様の演奏が入っているこのアルバムをちゃんと大切にとってあるそうだ。


2000/8/15 共演アルバムのページ, 入力ひとまず終了

 現在把握できている共演アルバムデータについて、入力し終わった。
 サイトを引っ越してからディスコグラフィーをコピーして英語版と日本語版に分けたので、日本語版のページについてはこの先もう少し日本語表記の割合を増やしていきたい。


2000/7/18 ついに見つけた! メリーゴーランド/ エルビン・ジョーンズ

 増尾さんが参加された71年12月録音の Elvin Jones のアルバム、"Merry-Go-Round" (Blue Note BST84414)。これが廃盤になっていて手に入らなかったんだけど、先日渋谷でNHK-FMセッション505収録を観覧した帰りに、中古レコード店でついに見つけた。2,200円なり。傷んでいるようだったけど、そんなことは些細なことで、とにかくうれしくて、しばらくニマニマしていた。
 増尾さんの共演アルバムの中でも、ロリンズのアルバムは既にCDで揃えた後となれば、これは一番欲しかったものだ。なんといっても Blue Noteだし(レーベルの最盛期ではないけれど)、アルバムの録音メンバーがすごいし、それに、このアルバムでの増尾さんのギターが、少ししか入っていないけど以前に聴いて気に入っていたから。
 このアルバムのライナーノーツで、メンバーの紹介として増尾さんについては、「Yoshiaki Masuo was brought to New York by Elvin and Gene Perla; They had heard him in Japan as guitarist with Sadao Watanabe's group.」 と書かれている。この文だと「マスオは、エルビン・ジョーンズとジーン・パーラがニューヨークに呼び寄せた」というような意味にとれるが、ちょっと違うように思う。増尾さんはその数カ月前にすでにニューヨークに渡っていた。「ニューヨークに」というより、「レコーディングに」増尾さんを呼んだのが、エルビンとジーンなのだろう。引用文の後半、「彼らは、マスオが日本で渡辺貞夫グループのギタリストとして演奏しているのを聴いたことがあった」というのは事実のはずだ。ジーン・パーラが増尾さんを日本で聴いたということに関しては、増尾さんのアルバム "Finger Dancing" の、ご自身が書かれたライナーノーツの中で触れられている。70年秋、サラ・ボーンの日本公演でバックを務めるためジーン・パーラとヤン・ハマーが一緒に来日したとき、ジーンとヤンが貞夫さんのバンドを聴きに新宿PIT INNに来たのだそうだ。二人はそこで増尾さんのギターを聴いた。そのヤン・ハマーも "Merry-Go-Round" のレコーディングに参加している。
 "Merry-Go-Round" で、増尾さんのギターが入っている曲は "Round Town" と "A Time for Love" だけ(それ以外の曲ではギターの音は聞きとれない)で、ソロはないけど、"Round Town" のギターはイイ。ライナー・ノーツでも、この曲について「"Round Town" is a sort of sophisticated R&B, a strong, riffing theme accented by Masuo's bold, imaginative guitar fills. The reeds are bright and vivid and quite unrestrained, but they never dissolve into senseless prattle. 」とあり、「大胆かつ創意あふれるマスオのギターがアクセントになっている」と増尾さんがしっかりほめられている(当然よっ、フフフ)。この豪華メンバーのレコーディングに呼ばれたことにしても、演奏内容にしても、増尾さんが25才のときだからすごい。
 それでも、このレコーディングでの増尾さんの演奏は、ご自身にとってはかなり不本意だったようだ。73年9月号の『スイングジャーナル』誌に掲載されたインタビュー記事によると、このレコーディングに先立って行われた練習の時には増尾さんはレコーディング・メンバーに予定されておらず、レコーディング直前になって急きょ電話でお呼びがかかり、全然知らない曲をその場でいきなりやらされたということだ。

 "Merry-Go-Round" の中のこの "Round Town" だけが、"Blue Note Rare Grooves" (Blue Note 35636) というコンピレーションCDの収録曲に選ばれている(アルバムのデータ)。このCDは、Blue Note の4300番台〜4400番台から廃盤の中の曲や未発表テイクを厳選して集めたものだ。どのトラックもなかなかいい。1996年にリリースされたが、まだアメリカの Tower Recoreds (在庫わずかの表示あり) や amazon.com  で扱っている。このCDは、お薦めだ。


2000/7/14 (3)掲示板のログ

 昨日、掲示板の古いログを100件ずつ別ファイルに切り出す作業をした。切り出して小分けにする理由は、見たい特定の過去データに比較的短時間でアクセスできるようにするため。大きいファイルだと、ファイルの先頭から順に読み込みながらたどっていくので時間がかかる。それに、ログのバックアップをとるのにも、あまりファイルが大きすぎては困る。そんなわけで小分けにするのだが、切り出された各ログファイルを、当サイトでは新しい順だけでなく古い順に並べて表示することもできるようになっている。
 切り出す作業自体は、画面でボタンをクリックして自動で行うだけだが、自動で行うためのプログラム ルーチンを昨日いじっていた。このサイトの掲示板プログラムは、ドッシー秋山&キャメル桜田さんが作ったものを管理人があれこれ手を加えて改変したものだ。もとのプログラムでは、投稿日付によって月別に分けるようになっていたのだが、それを投稿番号によって100件ずつ分けるように、昨日変更した。サイトを開設したばかりの月は1件しか書き込みがなかったので、月別に分けるのは当サイトにそぐわなかった。この仕様変更は、これまで長い間、やらなくちゃと気にしていた課題のひとつだったが、思ったよりはすんなりいってホッとした。
 古いログを切り出した後、それが問題なく表示できるかを、クリックして確認してみる。これまでのすべてのログを表示しているうちに、「ああ、この人のこの書き込みに、ちゃんとレスを付けるべきだった」とか、「自分のこの書き込みは言葉が足りなかった」などと思うことがいくつか目についてしまった。反省することしきり。そのときどきで、時間がなくて延ばし延ばしにしてしまったり、忙しくてつい いい加減にやり過ごしてしまって、相手は後味が悪い思いをされていないだろうかと気になる。もしもそんなふうに感じられたなら、管理人としては意図してそうしたわけではないことをここで弁解させていただきたい。それから、見る人から見れば、馬鹿なことを書いていると思われる部分もあるに違いない。何かお気づきのことがあったらメールで教えていただけるとありがたいので、どうぞよろしく。


2000/7/14 (2) ymasuo.com(ワイ・マスオ・ドット・コム)

 もう2カ月前になるけど、5月17日夜に ymasuo.com の独自ドメイン名取得の申し込みをして、5月19日未明にこのドメイン名が使えるようになり、翌週の27日に引っ越した。それよりずっと前から独自ドメイン名の取得を考えていたわりには、個人的な都合とか、まあ、いろいろあって、踏み切るまでにずいぶん日にちがたってしまった。でも、ドット・コムを持ってみると、やっぱり気持ちがいいし快適だ。「快適」というのは、ドット・コム取得に際し、利用するWebサーバースペース提供業者も変えて、独自ドメイン所有者にふさわしいサービスを受けられるようになったこと。
 これまで利用していたWebスペースでは、掲示板やアクセス カウンタに使う "CGI" という種類のプログラムの実行が禁止されていたため、プログラム部分についてだけは娘のホームページのWebスペースを間借りしていた。それで1つのサイトが二つのサーバーにまたがっていて不便だった。今のサーバーではその制約がないばかりか、もっといろいろな機能が使える。また、来訪者がどのリンクから当サイトにやってきたか、どのページを閲覧していったかとなどいった細かい統計が自動的にとられる。
 ドット・コムをとったもうひとつのメリットは、Yahoo! のカテゴリ検索にすぐに登録してもらえたこと。以前のURLでは、何度申請してもだめだった。多くの方がご存知と思うが、カテゴリ検索(ディレクトリ検索)では、音楽→アーティスト→ジャズ→ギタリストと分野を絞り込んでいくと、一覧の中に当サイト名が出てくるしくみ。キーワード検索に優れたサイトはいくつかあるが、このようなカテゴリ検索によく利用される有力サイトは、Yahoo以外に私は知らない。前述の当サイトのアクセス統計をみると、Yahoo! カテゴリ検索に登録されて以降の日本語トップページ カウンタのヒット件数のうち、カテゴリ検索から当サイトにやってきてくれる訪問者(おそらくはほとんどが初訪問者)が約1割を占めている。ついでながら、ブラウザのブックマークやお気に入りを使って来てくださる常連さんの場合は、トップページのカウンタを踏まずにほかのページから入るケースもけっこうあるようだ(これを読んだからといって、無理してカウンタを踏みに行こうとせず、自由に閲覧してください)。
 掲示板 #0293 にも書いたが、 masuo.com や masuo.net はもう先約済みだったため、ymasuo.com にした。このドメイン名取得については、2月に来日中だった増尾さんにご相談した際に、どんなドメイン名をとってもかまわないと云われたので、自分で決めた。
 長くなってしまったが、最後にもうひとつお知らせしておきたい。このサイトは、次のどちらのURLでもアクセスできる。
 http://www.ymasuo.com/
 http://ymasuo.com/
 www. を省いたほうが短くていいが、人にURLを知らせるときは、よりスタンダードなイメージのある www. 付きのほうを私は今のところ使っている。


2000/7/14 (1) Editor's Notes として再出発

 このコーナーをずいぶん長いことほったらかしにしていた。ほぼ5カ月になる。その間にあったこのサイトの大きな出来事といったら、やはり、独自ドメイン名 ymasuo.com の取得と引っ越し。それと、増尾さんご本人が書かれたページの新設だろう。
 すっかり公認ページらしくなって、自分としてはとても喜んでいる。ここまでくると、そろそろ管理人の出る幕じゃないという気がして、管理人の「雑記帳」のページをどうするか、考えあぐねていた。「なにもこのコーナーじゃなくても、だいたいのことは掲示板に書ける。それに、ここを一生懸命更新なんかしなくても、来訪者の皆さんは掲示板の新しい書き込みを当てにしてちゃんと再来してくれるのではないだろうか...」と。だけど、このサイトに来ても掲示板は見ていってくれない来訪者が思いのほかいるとわかったことや、やはり書きたい内容によっては掲示板とは別の場所があったほうが具合がいいこともあると感じて、結局このコーナーの再開を決めた。
 ただし、コラムのような読み物風のものじゃなく、トップ ページやニュース ページに書きにくい "こぼれ情報"を提供したり、サイトの管理・編集にまつわる裏話をお伝えする場にしようと思っている。名前も、以前の「雑記帳」から、「Editor's Notes」に変えた。
 皆様、今後ともどうぞよろしく。

 


増尾好秋Webサイト Home | Notes [古いページへ] [新しいページへ]

Top of the Page