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Japane Tour Sep-Dec, 2015

増尾好秋 Power Spot:増尾好秋(g, vo), 黒瀬香菜(keyb), 箭島裕治(やじま ゆうじ)/日野賢二(b),
             北井誉人(きたい くにと)(ds).     + ゲスト海老原淳子

Power Spot 以外のバンド/編成 でのライブの写真
  ● 記事は-- with 加藤哲子(ds)&落合康介(b), with 増尾元章(g), with 岸田恵士&KGB.
        with 秋山一将(g) のユニット, with 直居隆雄 (g),
  その他  with 鈴木良雄(b), with 海老原淳子(vo/p),etc..

 終了したライブの日程は 過去のスケジュール2015年ページ ※今後の日程は→Newsページ

  ☆ 最新の更新:加藤哲子(ds)&落合康介(b) の日について写真の下に文を追加しました。(12/13)
    まだ写真をもう1枚ほど追加するかもしれません。

■増尾好秋2015秋日本ツアー -- Power Spot

●Power Spot 東京・横浜 ライブ 〔ベース:箭島裕治〕

秋の Power Spot は 9/26 @横浜 Dolphy でスタート。

Yoshiaki Masuo and his Power Spot
 海老原淳子(vo/p), 黒瀬香菜(keyb),  箭島裕治(b),       北井誉人(ds),  増尾好秋 (g)

Dolphy でのステージ2部最後の挨拶をする増尾さん。この後アンコール2曲!だった。

  横浜ジャズプロムナード Yokohama Jazz Promenade 赤レンガ倉庫1号館にて (10/10)

↑向かって左から 黒瀬香菜、箭島裕治、増尾好秋、北井誉人。会場は満席。

こういうバンドはホールでの演奏が似合ってる。 いつもにましてパワーみなぎる演奏だった気がした。
会場も盛り上がっていた。


吉祥寺SOMTIME (10/31)


 北井誉人(ds),  増尾好秋 (g),         黒瀬香菜(keyb), 箭島裕治(b), ハロウィーン仮装の海老原淳子(vo/p)

 

※このメンバーの Power Spot の公演が このあとも首都圏で 12月までの間に数回あります!
スケジュールは こちらでチェック→ http://www.ymasuo.com/news.htm

 

●四国ツアー 〔ベース:日野賢二〕 Jazz in Shikoku, etc. (10/2~10/5)

故ベーシスト岡田勉さんの故郷 愛媛県愛南町で開催の Jazz in 四国 、ほか松山と高知 計3箇所で演奏。
ベースは日野賢二さんが務めてくれた。
Facebook の Power Spotページに 、2015/10/3 Jazz in 四国 (愛南町) の写真があります。

●JINO meets Power Spot @六本木 alfie (10/24)


Photo by Hitoshi ISHII.  海老原淳子(vo)、 日野 JINO 賢二(b) 、増尾好秋(g)、北井誉人(ds)

この秋のPower Spot 公演は、ベーシストのスケジュールの都合で四国では日野JINO賢二さん、東京・横浜では箭島裕治さんが務めてくれたこともあり、都内でも一夜、六本木アルフィーで「JINO meets 増尾好秋 Power Spot」と題したライブが予定された。実際にはこの日はキーボードの黒瀬香菜さんが出演できなくなったので、いつものPower Spotの曲は半分くらい(Snap Jam, Dealing with Life, 海老原淳子さん参加の数曲)。あとは JINOさんが進行役になって JINOさん、増尾さん、北井誉人さん3人によるセッションのような感じになったが、とても良かった。ファンキーにグルーヴしまくるJINOさんに呼応するように、またキーボード レスの分をカバーするかのごとく、増尾さんはいつもの Power Spot とはひと味違った素晴らしいギターを聞かせてくれた。相手や編成が変わるとそれに柔軟に合わせてさまざまに変化する増尾さんは本当に懐が深い。 JINOさんは歌も2曲ほど披露してくれて素敵だった。事前打合せがあまりなかったせいで、JINOさんからの急な振りに北井さんが必死に応じるという場面もあり、その様子が可笑しくて会場はクスクスと笑いながらもドラムの見事なレスポンスぶりにヤンヤヤンヤの喝采! 楽しかった。(BBS の #3481 とつき さんの投稿も様子を伝えてくれています)

  Kenji Hino (JINO) and Masuo
   Kenji Hino (b) and Yoshiaki Masuo. Photo by Hitoshi ISHII.  

 
 

■増尾好秋2015秋日本ツアー  -- Power Spot 以外 (管理人がたまたま行ったライブのみ) 

● with 加藤哲子(ds) &落合康介(b) @西荻窪 Clop Clop 10/7
増尾さんはドラマー加藤哲子さんと15年ほど前にニューヨークで出会った。スタジオの仕事で忙しく演奏活動から遠ざかりがちだった頃の増尾さんは、いろんなミュージシャンにスタジオに来てもらって演奏の練習相手をしてもらったそうで、彼女にも何度も来て貰って練習セッションしたとのこと。私が加藤さんと今年春にたまたま少しお話させていただいたところ、ご自身の活動として主にフリーをやろうと思っているとのことだった。
今回、初めて仕事として増尾さんと加藤さんが一緒にやることが決まり、ベースには加藤さんの紹介で落合康介さんが招集された。このライブの前日に3人で初めて会ったそうで、増尾さんはMCで落合さんのことを、デリケートなタッチを持った いいベースプレーヤーと紹介していた。

 

 

 


(※↑もっとわかりやすく両手を指板上で動かしているときがあったのに、それを逃して次のチャンスを待ったらこんな感じしか撮れないうちにすぐ終わってしまった)


 どんな演奏をする奏者さんだろう?という程度の気持ちでこの日 Clop Clopに行ったところ、思っていた以上にいい感じのトリオだった。ストレートアヘッドなジャズの演奏で、曲はスタンダードを中心に、増尾さんのオリジナルも少し。加藤さんは増尾さんとの初共演に「ものすごく緊張していて硬くなってしまう」と休憩時間に言っていたけど、彼女のドラムがいい感じで歌っていたように思う。3人の演奏は、力みのない軽快な調和とでもいえばいいか、聴いていて爽快感があった。
 この夜はアンコール3曲の演奏が特に印象的だった。1曲目 Love Letter は増尾さんのソロが素晴らしく、3奏者のほどよい緊張感とリラックス感が何か特別な雰囲気を醸し出しているように感じて聴いてる私は「あぁ まだこの演奏終わらないで~」と願った。ノッてる演奏は長めに続いたけれどそれが終わり、会場はまだ名残り惜しくて「もう1曲」ということに。
2曲目にどんな曲をやるか、なかなか候補が出てこない。増尾さんと加藤さんがかなり長く考えたあと、増尾さんの提案でフリーをやることに!!
加藤さんは、「増尾さん フリーやるんですか?!」と驚いていた。加藤さんご自身はフリーを演奏するものの、増尾さんがフリーをやることがあるとはご存知なかった模様。加藤さんが驚くそばで増尾さんがもうギターをかき鳴らし始め、加藤さんもすぐにドラムで応じて、スッと3人がフリーの演奏に入っていった。

 私は増尾さんがフリーを演奏するなんて知らなかった。昔のアルバム『ZAL』に収録されたリッチーバイラークと増尾さんのデュオ(日野皓正さんも別のトラックでアルバムに参加)は、フリーと言えるのかな?ああいう感じの増尾さんをライブでは聴いたことがなかった。

 この夜のフリーの演奏は刺激的・先鋭的でありながらメロディックな要素もあって素晴らしかった!こんな珍しいものが聴けるとは!大興奮の夜だった。フリーの演奏の最後にそのまま続けて Body & Soul(3曲目)が短かめに演奏されてステージ終了。
加藤さんは終演後「増尾さんとフリーができるなんて思わなかった!」と嬉しそうだった。ベースの落合さんは、加藤さんと一緒にはフリーをやったことがないもののフリーを演奏することはあるとのこと。いや~この日はとんでもなく予想外のものが聴けてしまった!! ただ、同メンバーでいつかまたライブをやる機会があっても、必ずしもフリーはやらないだろうし、やったとしても別の演奏になるわけで、この日のアンコールは私にとってものすごく貴重なもの。増尾さんを追っかけてるとこんな目にあえる(嬉)
(※ちなみに、増尾さんは、フリーまたはフリージャズというジャンルの枠のなかで演奏するようなことは、あまりしたくはないとお思いのようだ。そういうジャンルの演奏をしようとしたというよりも、単に曲を決めずに演奏しただけのおつもりかもしれない。)


落合康介(b),  加藤哲子(ds),  増尾好秋(g)

● ギター兄弟セッション 増尾元章(g) & 増尾好秋(g) 10/16
ロック系の元章さんとジャズ系の好秋さんによる、異ジャンルでしかもギターだけという、おそらくかなり珍しいと思われる編成のセッション。進行役は元章さんで、演奏内容もどちらかというと好秋さんが元章さんに合わせる感じだった。アットホームな会話、息の合ったコンビネーション。ロックな曲をドラムもベースも無しで演奏するのは聴いててすごく面白い!このお二人だからこそできる部分も大きいと思う。元章さんの未発表曲3曲も含まれていた。ブルース、Cream, The Crusaders, HENRY MANCINI, Nat King Cole, Because of You, Sailing Wonder … 楽しかった!
プレゼントのCDの内容が豪華。これをタダでもらえるなんて、いいのかしらん。いつか、ほかの曲と合わせて発売されることを期待。

CD
当日の来場者全員がもらえたオリジナルCD。1. Hello Again, 2. Feel, 3. Big Suprise (B&R!)

 

● 岸田恵士&KGB featuring 増尾好秋

         羽仁知治(key),    岸田恵士(ds),   増尾好秋(g),   河原秀夫(b) (※)

 岸田さんのバンド "KBG" に増尾さんが加わるときはだいたい、岸田さんのオリジナル曲半分、あとはスタンダードナンバーと、増尾さんの曲も少し演奏してくれる。岸田さんのオリジナルは、岸田さん流の人間味を感じる親しみやすい曲や、美しい曲、ビートの効いたノリのいい曲などさまざま。そんな岸田さんの曲に増尾さんのソロが入るとまた岸田さんの味とはちょっと違ったニュアンスが添えられる。私は増尾さん自身の曲を聞き慣れているので、増尾さんがサイドメンやゲストとして別のミュージシャンの曲を演奏するときにかえって増尾さんらしさを再認識できることもあってそれもお楽しみポイントの一つになっている。写真の日は、お約束の河原さんのストリート ダンスもあった。KGBのメンバーは日によって多少入れ替わるけど、いつもパワフルな恵士さんのドラミングと息のあった演奏が聴ける。増尾さん with KGB はこの秋9月~11月に渡って数回予定されており、11月下旬にも3度ある。
Facebook の岸田さんページに レポート写真あります。
2015/11/22(日)«Choochin»(朝霞), 2015/11/24(火)«MUGEN»(銀座), 2015/11/25(水)«Tonalite»(赤坂)

 

● 秋山一将さんのユニットと (12/2 は 井上功一さんのユニット で秋山さんも参加)
 
 
  秋山一将(g), 市原ひかり(tp), 塩田哲嗣(のりひで)(b), 井上功一(ds)

 X

 

●  
 

        直居隆雄(g) and 増尾好秋(g) @ 高円寺AG22
古くから馴染みのお二人だけあって、MCでは学生時代の話も出た。そしてサウンドもなんだか仲良しなのだ。軽い緊張感を保ちつつ、二人の音が溶け合ったり絡んだりして織り成されて行く。直居さんのギターもほんとに見事で素晴らしく、いつまでも聴いていたい気分だった。

( ところで、直居さんは増尾さんの曲 Minor Adjustment を、増尾さんと共演するとき以外にも演奏されることがあるそうだ。直居さんはこの日のMCで Minor Adjustment について、「ブルースだけれども、中身はバップのイディオムで書かれている実に面白い曲」と簡潔に解説してくれている。また増尾さんの For the Old Boys について直居さんは「レトロなサウンドに聞こえるけれども実は構成がモダンなところがあって凄い。名曲」とほめていた。ちなみに直居さんは、ほかの曲についてもこんな風にかいつまんで説明してくれることがあって、これが私のようなリスナーにとってなかなか興味深い。)

( BBS にもライブの感想・レポートがあります。このページ と BBS を合わせても
 一部のライブしかカバーしていません。)
 
 

 

 

増尾好秋さんは近年 毎年 春(3月下旬-6月頃)と秋(9月-11月頃) に日本で演奏しています。次の来日が近づいて日程の全容がほぼわかった頃にNewsページ上部のスケジュール表にアップしています。

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