Jazz in 南レク 2005 レポート (2006/2/19) Page4/5

 マイクロバスに乗って会場の大森山キャンプ場へ。丘を少しあがった中腹にある公園みたいな所で、丸くコンクリートで作った座席の一角をステージにしている。頭の上には木の枝が覆いかぶさる様に茂っていて、気に入ったのは野外の会場なのにお客さんがステージの近くに座ること。新品のピカピカのピアノが置いてあって調律師さんがしきりに調律している。太陽が当たって暑くて湿度も高いし大変だ。そのステージの裏に階段があって、一段低くなっていてそこがみんなの楽屋になっている。とにかく暑い。一息ついてからセットアップしようとさっきからアンプをさがしているのですがどこにもなし。悪い予感がしてスタッフにたずねると、みんなアレッといった感じで顔を見合わせるばかり、結局ギターアンプの事等全く考えていなかったのでした。それでは宇和島の方から取り寄せるとか話はいろいろ出るのですが、今日はもしかしたらマイクの前でアコースティックでやるのかと心の中で覚悟し始めていました。そんな時にスタッフの一人が練習用の小さいヤマハのアンプを持っているというのでとにかく一応問題は解決。まあいろんな事があるんですね。サウンドチェックも無事終わり帰りのホテルに向かうバスの中では岡田君推薦のかき氷の話題で盛り上がる。ホテルに楽器を降ろして岡田君に案内してもらってバンド全員で昔ながらのかき氷屋さんへ。とろとろ歩いて10分位で到着。話に聞いた様に店の半分が床屋になっていて何ともひなびて昔のままで感服。僕はアズキとミルクのやつを注文。僕の足元には大きなオレンジ色のトラネコがドタッとひっくり反って昼寝をしている。暑くてまいっちゃっているのか "おいネコさん" なんて触っても全く動じない。食べきれないんじゃないかと思うほどの量の氷が出てくる。懐かしい味でおいしかった。食べていると身体が涼しくなってくるんだね。店の人にネコの事をたずねると、野良ネコなんだって。どこかで毒を食べてしまって死にそうになっていたのでこの店の人が助けてあげて今は回復中との事。親切な人々なのだ。太って大きくて寝かたが可愛いので、ヒロシが携帯でさかんに写真を撮っている。大の男が5人、午後のひと時、床に転がっているネコを眺めながらかき氷を食べている。何と平和なんだろう。一生忘れられない図でありました。
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