Jazz in 南レク 2005 レポート (2006/2/1) Page2/5

8月12日 8:30起床。ホテルから名古屋空港へ。前日は名古屋のライブハウス『ラブリー』。ギターの岡安君がわざわざ東京から駆けつけて来てくれてその心意気に感動。大変だったこの数年を乗り越えた後の心の平和が有るのか、しっかりしていて落ち着いている彼の演奏は本当にすばらしかったです。名古屋からバンド全員飛行機で松山へ。松山空港で東京から来る坂田明トリオを待つ事2時間。全員そろった所で一台のマイクロバスに乗って城辺へ出発。ちょっと走って松山を出た所でさっそく前から話に出ていたおいしいうどん屋さんへ。そこで3時頃まで宴会。みんなは既に名古屋空港のレストランで朝からビールかなんかで始めているのですよ。僕は飲む人ではないのでみんなの飲みっぷりに感心しながら一途に鍋焼きトロロうどんを食べていました。いつ食べても讃岐うどんはうまい。やっと又走り出して右側に海が見えてくる。宇和島を通過する頃には全員おやすみ。僕は頭の上にあるスベリそうな岡田君のベースを手で押さえながら高くなったり低くなったりのくねくね路、西日でキラキラ輝く海を見ながらのドライブですっかり恍惚状態になっていました。岡田君はこの道を通って大学入試のテストを受けに東京へ向かったんだね。30年以上前の話だ。道もこんなに整備されたのはつい最近との事。

 岡田君と親しくなったのは15年位前になるのかな。勿論その前から彼の事は知っていたけれどその頃1990年頃、彼がしばらく New York に居たので演奏不足の僕の練習につきあってもらったりして交流が始まりました。僕はその頃演奏する機会があまりなかったし自分で何がやりたいのかわからなくなっていたし、とにかく何も考えず、何も気にせずにギターを弾きたかったんだ。そんな時に彼が出現したんです。同世代の日本人のミュージシャン岡田君との交流は新鮮だったしエネルギーを貰いました。こっちでの生活が長いし僕にはこんなフレンドシップが必要だったんだね。言ってみるなら彼に癒されたんだと思うよ。アメリカ人(NewYorker) とは全く違う彼の様なタイプの人間とそれまでつきあった事がなかった。気心が知れているというか、別に何も話さなくてもいい、何も気にしなくていい、無理せず格好つけずにそういうレベルで音楽出来るのが何とも嬉しかった。東京生まれの僕にとって四国愛媛県育ちの岡田君は何か根本から違うんだよ。本田君なんかもそうだったけれど、細かくなくて大きいのがいい。それに愛媛って字がいい、あったかくて。僕はどっちかと言えば都会より田舎の方が好きなんだけれど、岡田君は田舎なんか全く興味がなくて夜になると街の灯を見ないと落ち着かないんだって。面白いね。 
 
    →続きPage3/5へ

←以前の文■ 次の文→
ケータイ版Homeへ