増尾好秋から
Summer 2003 2003年9月1日(月) Page 3/3
続き
池波正太郎
昨年の事です、こちらにしばらく住んでいた大学の時からの友達が仕事の都合で日本に帰る事になり彼が愛読していた日本の本をゴッソリ二箱分も僕にプレゼントしてくれたんです。しばらくのあいだ全く手をつけなかったのですが、夏のはじめのある日一番上にあったやつをチラッと読み始めたら面白くて面白くて、一発でドップリはまってしまいました。それが池波正太郎の剣客商売ものだったんです。今頃になってやれWind
Surfing だ池波正太郎だってなにをいうてんねん!!!
っとバカにされちゃいそうですが僕はどうも世間の流れから十数年ずれちやっている様で。しょうがねえやともうすっかり開き直っていますが。
とにかく池正は最高だね。しびれています。登場人物が魅力的だし彼の生き方考え方いちいち同感。寝る前にベットで一二章読むとスッカリ江戸気分!やっぱりふるさとというか自分の心の中の中にある心地よい安心出来る場所に行くような特上の安らぎを感じさせてくれる。とってもいい気持ちで眠れるんですよ(うまそうな食い物が出て来てハラがへって困る事もある)。だから最近は池正の本が僕と一緒に
New York と Pennsylvania
のあいだを行ったり来たり、今の僕にとって最上のエンターテイメントなんです。この事を他の日本の友達と話していたらそれなら池正のほかにもこういう面白いエッセイ集が有るよと又別の本を送ってくれたり(持つべきは友!)すでに彼の本だけで30册以上もあるのでここしばらくは池正三昧だ。
僕にはどうも剣客商売の主人公秋山小兵衛と時々会う最近のサダオさんがダブッて感じてならないのですが。そう思いませんか?
可笑しいね。
今日は僕の超個人的な意見で締めくくりにしたいと思います。
それでは又、
MASUO
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