9月18日に Carnegie Hall で行われた Sonny Rollins 50th Anniversary
Concert
に行って来ました。とても心に触れたコンサートだったので僕の気持を書いておこうと思いました。数年前にもこの同じカーネギーホールで
Jim Hall や Jimmy Heath Big Band
がゲストのコンサートがあったので聞きに行きましたが、それが最後だったので
Sonny を聞きに行くのは本当に久しぶりだったんです。New York
には多くのコンサートホールがありますがカーネギーホールはやはりスペシャルですね。とても華やいだ雰囲気があるんです。今夜のプログラムを読んでいたら
Sonny は 1957年11月29日に始めてカーネギーホールの舞台に立ったとの事、だから
50
周年記念コンサートなんですね。その時のバンドの編成はベースが
Wendell Marshall, ドラムが Kenny Dennis
のトリオだったので、このコンサートの 一部はベース Christian
McBride, ドラム Roy Haynes のトリオで始まりました。
客入れに時間がかかったのか司会の Gil Noble
が出て来たのは予定開演時間の8時をだいぶ過ぎていました。会場は
Sonny
を愛するファンで満杯、始まる前から熱気につつまれていたので司会者に紹介されて
Roy , Christian それに Sonny
がステージに出て来ると、会場は大歓声に包まれて客全員がいきなり総立ちになってしまいました。先頭の
Roy は軽々しい歩調で颯爽とドラムに向かって歩いているし
Christian もサッサとベースのところに行きますが、最後に Sax
を抱えて出て来た Sonny はゆっくりノッシ...ノッシ、ユッサ...ユッサという感じで何となく足元がおぼつかないんです。だいじょぶかなぁ〜と少し心配になってしまいました。
〔余談になりますが 今夜コンサートに出かける時
Shirley と話していたんです。久しぶりだからSonny
に何か持って行く物あるかな〜って僕が言ったら....スカーフ持って行こうか....ってShirley
が言ったんです。そこで二人で大笑い。これは僕達二人にしか解らないジョークなんです。時は20年以上前にもどって
Town Hall Concert での事、Wynton Marsalis
がゲストでした。コンサートが始まって一曲目の途中 Sax
を吹きながら後ろに下がって来た Sonny
が僕のギターエフェクターに足を引っかけてそのまま後ろにヒックリかえってしまったんです。数秒待っても起き上がってこないので彼の手を握って起こそうと思ったのですがもう気を失っていたんです。コンサートが始まって5分も経ってなかったんだと思う。それでバンドがストップして会場が大騒ぎになってカーテンが降りてコンサートは終わり。Sonny
が楽屋に運ばれた後、ステージにもどると Sonny
が倒れていた所にスカーフが落ちていたんです。黒のシルクのスカーフ。後で
Sonny
に返してあげようと思ってギターケースに入れました。でもそれからいろいろあって、時間も経って、返す機会を逃してしまったんですね。だから今でもそのスカーフを持っているんですよ。勿論今から返しても良いんだけれど決して良い思い出じゃないからその事を思い出させるのも悪いし、まあ〜いいか....ってそのままになっている訳なんです。 →続きpage2/5へ