NYの増尾好秋から
A Day In The Life with Phil Woods (2007/3/22) Page3/5
最初の予定では Mike Brecker にも参加してもらうつもりだったんですが...残念です。でも Randy Brecker に数曲やってもらいました。彼が一緒にやったリズムセクションは Gil Goldstein(piano), Rufus Reed(bass), Lenny White(drums) 。 Randy がミュートをつけて吹いたメロディーのニュアンスで一瞬にしてバンドが Miles の Bitchs Brew になってしまったり (Lenny はあのレコーディングのドラマー)、本格的 Beatles ファンの僕の弟が聞いたら?? ?みたいな演奏もありますがそういったクリエイティブな部分での曲も有りだな.....と何でも有りの Beatles の懐の深さを感じました。
バンドの編成も Kenny Barron のソロピアノからアコーステックギター duet 、普通の Jazz Piano Trio 、Quartet 、Hammond Organ、Horn section とか Jazz Guitar , Rock Guitar etc.......いろいろバラエティーがあります。
最終的には Beatles という事で Abbey Road Studio に行って Strings とオーケストラのダビングも数曲やります。
このプロジェクトの仕込みの段階でソロイストの一人として Alt Sax の Phil Woods の名前が浮かびました。僕が New York に来たばかりの頃、友達になった Alt Sax の Bob Mover がよくPhil の話をしていました。Bob が子供だった時 Summer Camp で Phil からレッスンを受けたんですね。Phil が師匠だったんです。それに僕がサダオさんのバンドやっていた頃、その頃 Phil はヨーロッパに住んでいてヨーロピアン リズムマシンなんていう名のバンドをやっていたわけなのですが、そのバンドのレコードよく聞いていたんですよ。だから彼には今まで一度も会った事がなかったのですが、なにか身近に感じていたミュージシャンの一人でした。
Bill Mays に紹介してもらって、メールで依頼の話を始めたのですが、その送ったメールの内容が気に入らなかったのか、一言 "No thank you." なんて返事が来てしまったのです。勿論メールを書いた本人悪気があった訳ではないのですが面識もないのに Phil クラスのミュージシャンにメールで仕事の話をするのは本当に注意しないと誤解を招いてしまうんですね。僕の友達 Bill Mays の紹介という事もあるし このままではまずいと思って自分でメールを書きました。最高の敬意をはらい、謝罪と説明もかねて心を込めて書きました。自己紹介の意味で Sonny Rollins の事とかサダオさんの事とかも書いた訳です。そうしたら翌日コロッと変わってそんならやってもいいよって言う返事が到着。これで無事誤解も解けてメデタシメデタシ! 心は通じるもんなんですね。それからはすっかり打ち解けてメール友になってしまいました。
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